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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第2章

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守られる夜

当時、ストーカー事件のニュースが連日流れていた。


「元交際相手に殺害され――」

「つきまとい行為がエスカレートし――」


テレビの音声が、葵の胸を締めつける。


(私も……いつか……)


考えたくない想像がよぎるたび、手が震えた。


翌日。

出勤した葵の顔色は真っ青だった。


「及川さん、ちょっと来て」


大和は事務所に葵を連れていき、

そっと椅子を引いて座らせた。


「昨日、帰り……何かあった?」


その声は驚くほど優しかった。

堪えていた涙が一気に溢れる。


「……ついてきたんです。家まで……インターフォンも……」


大和の表情が変わった。

穏やかさの奥に、鋭い光が宿る。


「今日から、帰りは俺が送る」


「で、でも……」


「いいから。怖かっただろ」


その一言で、葵はまた泣いた。

大和はそっとハンカチを差し出す。


その夜。

大和は葵の横を歩き、周囲を警戒しながら駅まで送った。


「大丈夫。俺がいるから」


その言葉は、葵の心に深く刻まれた。


――この人を好きになってはいけない。

――でも、この人じゃなきゃダメだ。


その矛盾が、葵の胸を苦しくさせた。

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