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夫婦の絆の深まり
ある夜、美咲は弱々しい声で言った。
「ねえ、大和さん……
もし私がいなくなったら……」
「そんな話をするな」
大和はすぐに遮った。
声が震えていた。
美咲は微笑んだ。
「ごめん。でもね……
あなたには幸せでいてほしいの。
私がいなくても」
大和は美咲の手を握りしめた。
「お前がいるから幸せなんだ。
いなくなるなんて、考えたくない」
美咲はその言葉に、静かに涙を流した。
「……ありがとう」
その涙は、
恐怖と、愛情と、諦めと、希望が混ざった
複雑な色をしていた。




