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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第10章

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沈黙と不安

夕食の時間。

美咲はスプーンを持つ手が震え、

一口食べるたびに息をついた。


「無理しなくていい。食べられるだけでいいんだ」


大和が言うと、

美咲は申し訳なさそうに微笑んだ。


「……ごめんね。

私、妻なのに……何もできなくて」


「そんなこと言うなよ。

お前が生きてるだけで、俺は十分だ」


その言葉に、美咲はまた涙をこぼした。


夜中、寝室の灯りがついていることが増えた。

大和が目を覚ますと、美咲はベッドの端で膝を抱えていた。


「眠れないのか?」


「……うん。

怖くて……」


大和は隣に座り、

美咲の背中をゆっくり撫でた。


「大丈夫だ。俺がいる。

どんな夜でも、ずっとそばにいる」


美咲はその言葉にすがるように、

大和の胸に顔を埋めた。


「……ありがとう。

大和さんが夫で、本当によかった」


その声は、

まるで別れを予感しているかのように儚かった。

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