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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第79章

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沈みかけていた心

結衣とのDMは、途切れ途切れに続いていた。


画面を閉じても、胸のざわつきは消えない。

むしろ、時間が経つほど深く沈んでいく。


俊介の優しさは、時々、重くなる。

悪い人じゃない。誠実で、真っ直ぐで、

私のことを大事にしてくれているのは分かってる。


でも、その“真っ直ぐさ”が、

今の私には少しだけ苦しい。


期待に応えなきゃいけない気がして、

言葉の端々にある「未来」を示されるたびに、

胸の奥がじわりと暗く沈んでいく。


こんなはずじゃなかったのに。

もっと軽やかに笑えると思っていたのに。


最近、自分の心が少しずつ

闇の方へ傾いているのを感じる。


そんな時に、結衣からまた短いDMが落ちてきた。

その一文が、沈んでいた心をわずかに揺らす。

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