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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第78章

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灯りが刺さる

居酒屋「(あかり)


その文字を見た瞬間、

15年前の空気が一気に蘇った。


自分が働いていた場所。

店長と出会った場所。

皆が「大和さん」と呼んでいた、あの頃の記憶。


そこに今、店長が立っている。


結衣から追い打ちのDMが届く。


『あれ?葵さんが昔働いてた場所でしたっけ?』


無邪気な一言が、

どうしようもなく胸に刺さった。


返事が打てない。

スマホを握る手が震える。


(……大和さん)


心の奥で、封じていた呼び方が漏れた。


見られないリール。

だからこそ、想像が暴走する。


店長はどんな顔で、

どんな声で、

どんな気持ちで、

あの灯に立ったんだろう。

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