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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第74章

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気配が消えた夜

北海道に戻り、

簡単に夕食を済ませてからソファに沈む。


なんとなくスマホを開く。


居酒屋「(あかり)」で撮ったリールの数字が目に入る。


伸びていない。


「……まあ、そんなもんだよな」


SNSでバズりたいわけじゃない。

ただ、深夜にひっそり伸びていた“誰かの気配”が、

今日はどこにもない。


その静かな空白が、

胸の奥にひっそりと残った。


でも、今日の東京は確かに自分を前へ押した。


「また行くことになるんだろうな」


未来へ向かう光が、

静かに胸に灯った。


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