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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第73章

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灯りで撮る未来

東京駅に降り立った瞬間、胸の奥が少しざわついた。

懐かしさとも違う、でもどこか温かい感覚。


居酒屋「(あかり)」に入ると、和田さんが笑顔で迎えてくれた。


「大和、リアルで会うの久しぶりだねえ!」


店内の空気は、昔と変わらず温かかった。

ここで過ごした時間が、胸の奥に静かに蘇る。


コラボの最終打ち合わせを終えると、

和田さんが言った。


「せっかくだし、ここで一本撮っていきなよ。

 原点でしょ?」


大和はスマホを構えた。

照明の色、木の匂い、カウンターの質感。

全部が懐かしくて、全部が新しかった。


録画ボタンを押す。


「今日はちょっと雰囲気違うでしょ?

実はここ、東京の居酒屋「(あかり)」です」


声がいつもより軽い。

少し浮かれている。

でも、その軽さの奥に確かな光があった。


「ここからまた、新しいことが始まる気がします」


最後に薬指に触れて、照れた笑顔。


“誰か”に届くとは思っていない。

でも、どこかで期待している自分に気づく。


未来へ向かう光が、確かに胸の奥で灯っていた。

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