表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第72章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

252/284

東京からの誘い

昼過ぎ、仕込みを終えたタイミングで、

大和のスマホが震えた。


和田さんからのメッセージだった。


『コラボの件で、一度東京にも来れます?

最終調整したいんですよね』


「……東京か」


冬に美咲のお墓参りで来たとき、

久しぶりに居酒屋「(あかり)」に寄った。

店長の和田さんと少し話した。

「あの頃の子、覚えてます?」

そんな軽い会話をした。


電話をかけると、

和田さんは明るい声で言った。


「当時のスタッフの話になってさ。

皆どうしてるんだろうね?」


一瞬だけ、葵の姿が浮かぶ。

でも痛みはない。

ただ、懐かしい。


「元気だといいですね」

大和は静かに答えた。


電話を切ると、

胸の奥に小さな灯がともる。


東京行きが、現実味を帯びてきた。

今度は“過去”ではなく、

自分の未来のために行く東京。


その未来が、

静かに動き始めていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ