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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第72章

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止まった数字と気付かないふり

店のシャッターを開ける前、

大和はいつものようにスマホを開いた。


数日前に投稿したリール。

深夜帯に伸びていた再生数は——

昨夜は、ひとつも動いていなかった。


“いいね”も付いていない。


「……あれ?」


ほんの少しだけ胸がざわつく。


ここ数日、

深夜にひっそりと増えていた数字。

誰かが、静かな時間に見てくれていた気配。


それが、今日はどこにもない。


昨日投稿した“特別な報告”のリールも、

きっと見られていないんだろうな——

そんな考えがふっと胸を刺す。


自分が“誰かに見てほしかった”ことに、

大和はその瞬間、初めて気づいた。


「まあ……そんな日もあるか」


気づかないふりをして笑う。

でも、薬指に触れた指先が少し震えた。


「店長、今日ちょっと元気ないですね」

結衣が覗き込む。


「そう見える?」

大和は軽く返す。


でも胸の奥では、

“誰かの気配が消えた”静かな喪失感が

じわりと広がっていた。

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