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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第70章

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しこりが残る朝

朝、目を開けた瞬間から胸の奥がざわついていた。

昨夜の、あの気配がまだ抜けない。


俊介はいつも通りで、「おはよう」と笑う。

その声が、今日はやけに遠く感じた。


コーヒーを淹れながら、葵はスマホを見ないようにしている。

見たら、何かがばれてしまう気がする。

俊介がいる時間は、絶対に開かない。

そのルールが、いつの間にか自分の中にできていた。


数日前に押してしまった“大和のリールのいいね”。

あれが胸の奥でまだ熱を持っている。

薬指を見ないように、マグカップを両手で包む。


俊介の寝返りの多さ。

呼吸の変化。

背中越しの気配。


——気づかれてるかもしれない。


その考えが喉の奥にひっかかったまま、

今日も、何も言えないまま朝を過ごした。

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