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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第69章

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灯りへの逃避

「そろそろ寝よっか」

俊介の声に、葵は笑って頷いた。

「うん……ちょっと片付けしてから行くね」


俊介が寝室に入るのを見届けてから、

葵はスマホを胸に抱えて深呼吸した。

触れたらいけないものに触れるみたいに、そっと。


寝室に入り、俊介の寝息を確認してから布団に潜り込む。

スマホの光が、暗い部屋で小さく揺れた。


再生したのは、昨日と同じリール。

湯気。光。包丁の音。

そして——大和の左手が、薬指に触れる。


その瞬間、胸がきゅっと縮んだ。


(……なんで?指輪してないのに)


知らない。

大和の過去も、理由も、痛みも。

ただ、胸の奥がざわつく。


俊介が寝返りを打つ。

葵は息を止め、スマホを胸に押し当てた。


ざわざわしているのに

その光が、たったひとつの逃げ場みたいに温かかった。

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