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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第69章

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見守りの温度

仕込みの手を止めずに、ふとスマホを見る。

昨夜のリールの再生数が、ほんの少しだけ伸びていた。

「こんな時間に見る人、いるんだな」

独り言みたいに呟くと、胸の奥がふっとざわつく。


左手が勝手に動いて、薬指に触れた。

癖になってしまった仕草。

もう指輪はないのに、そこだけ時間が止まっているようで。


結衣が横目でそれを見ていた。

何も言わない。

ただ、静かに息を吸ってから、ふと声を落とす。


「大和さん、今日のリール……

声のトーンが、なんかすごく穏やかで優しく聞こえました」


包丁の音が止まった。

優しい?

誰に向けた優しさなんだろう。

自分でも分からない。


でも、胸の奥が少しだけ温かくなる。

遠くにいるはずの誰かの気配が、ふっと触れた気がした。

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