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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第68章

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俊介の執着と疑い

朝の光がまだ柔らかい中、俊介の声だけが重かった。


「昨日、何見てたの?」


ただの会話のはずなのに、胸の奥がひやりとする。

葵は笑ってごまかす。

「んー、なんでもないよ」


俊介はその笑顔をじっと見つめる。

その目に、昔の“代わりでいい”と言っていた頃の影が混じっているのが分かった。


スマホを見る時間が増えたこと。

夜、ひとりで布団に潜る時間が長くなったこと。

俊介は全部、気づいている。


「ロック、変えた?」

「え……? 変えてないよ」


嘘じゃない。

でも、胸が痛い。

罪悪感が、言葉を細くする。


俊介はため息をつき、視線をそらした。

その横顔に、焦りと苛立ちと、言葉にならない不安が滲んでいる。


(また……誰かを見てるのか?)


言われなくても、伝わってくる。

家の空気が、ゆっくりと沈んでいく。


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