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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第8章

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23/209

長く続く恋

俊介と付き合い始めると、

葵の生活は穏やかに満たされていった。


デートをして、

誕生日を祝い、

喧嘩をして、

仲直りをして。


気づけば、付き合って3年が経っていた。


俊介は言った。


「葵といると落ち着く。

ずっと一緒にいたいと思うんだ」


葵は微笑んだ。


(私も……そう思わなきゃいけないよね)


俊介は良い人だった。

優しくて、誠実で、将来のことも真剣に考えてくれる。


だからこそ、葵は自分の胸の奥にある“空白”を

誰にも言えなかった。

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