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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第65章

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わずかな光

その頃、東京。


俊介が寝静まった寝室で、

葵はそっとスマホを手に取った。


通知がいくつか溜まっている。

その中に——


「高田大和さんがリールを投稿しました」


心臓が跳ねた。


(……見たい)


でも、指が動かない。


(見たら……戻れなくなる)


怖さと恋しさが胸の中でせめぎ合う。


画面を閉じることもできず、

ただじっと見つめていた。


そのとき、DMの通知が光った。


結衣:

『葵さん、東京戻ってから大丈夫ですか?

なんか元気なかった気がして…』


葵は少し迷ってから、

短く返信した。


『大丈夫です。ちょっと疲れてるだけで』

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