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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第63章

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探視

「楽しかった?」


俊介は笑っている。

けれど、その目は笑っていない。


「うん……まあ、普通に」


「ふぅん。誰と一番話した?」


「え……別に、みんなと……」


「写真、見せてよ」


言葉は優しいのに、

逃げ道を塞ぐような圧がある。


葵はスマホを取り出しながら、

心臓が少し早くなるのを感じた。


やましいことなんて何もない。

ただ、

俊介と距離を置けた数日間が

あまりに心地よかっただけ。


でも、その“心地よさ”こそが

俊介にとっては裏切りなのだと分かっている。


「なんか……雰囲気変わった?」


俊介の指先が、

葵の髪をすくうように触れた。


「え……そう?」


「俺のこと、忘れてなかったよね」


その言葉に、

背筋がひやりとした。


北海道で自由に呼吸していた自分が、

俊介の視線に絡め取られていく。

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