194/284
想いの確信
休憩室でスマホを開いた結衣は、
葵からの長いメッセージを見て息をのんだ。
(……やっぱり)
“以前一緒に働いてまして”
“懐かしくなっちゃって”
“つい気になってしまって”
その一つひとつの言葉が、
葵の気持ちを静かに物語っていた。
(大和さんのこと……忘れられないんだ)
胸の奥がきゅっと痛む。
葵の気持ちが痛いほど伝わってくるのに、
自分は何も言えない。
大和の過去も、
美咲の存在も、
軽く触れていい話じゃない。
でも、
葵の気持ちを無視することもできない。
結衣はゆっくりと文字を打つ。
「そうだったんですね。
来てくださって、本当に嬉しかったです。
高田さんも……きっと、そう思うと思います」
“きっと”
その言葉に、
結衣の願いと苦しさが滲んだ。
送信したあと、
結衣は胸に手を当てた。
(……どうか、傷つきませんように)




