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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第55章

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優しいぼかし

葵からのメッセージを見た瞬間、

結衣の指が止まった。



「昨日……店長さん、いらっしゃらなかったんですか?」



(……店長さん?)


一瞬だけ考えて、

すぐに気づく。


(あ……大和さんのことだ)


葵は知らない。

高田が“店長”ではなく、

北海道全体を見ているエリアマネージャーだということも。


そして——

葵が“大和の忘れられない人”だということも。


胸の奥がきゅっと痛む。

軽く答えられる話じゃない。

でも、嘘もつけない。


(どう伝えれば……)


結衣は深く息を吸い、

慎重に文字を打ち始めた。



「昨日は……高田さん、

少し大事な用事があってお休みだったんです。

お店に出られなくて……すみません」



“お墓参り”とは言わない。

でも、ただの私用ではない気配が滲む。


送信したあと、

結衣は胸の奥に残るざわつきを

そっと押さえた。


(……気づかれませんように)

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