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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第53章

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結衣と葵①

葵からの

「はい……また機会があれば」

という短いメッセージを見た瞬間、

結衣の胸がふっと温かくなった。


(……返してくれた)


たった一行。

でも、その一行が嬉しくてたまらない。


(もっと話したい……)


でも、押しすぎたら嫌われる。

距離を詰めすぎたら、きっと逃げられてしまう。


結衣は深呼吸して、

慎重に、でも気持ちを込めて文字を打った。



「本当に、来てくださって嬉しかったです。

雪降ってて大変じゃなかったですか?」



送信したあと、

胸の奥がじんわり熱くなった。

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