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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第52章

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葵と結衣①

結衣からのDMを開いたまま、

葵はしばらく画面を見つめていた。



「フォロー承認ありがとうございます!

居酒屋「(あかり)」のスタッフです!

先日はありがとうございました」



(……返事、どうしよう)


胸がざわつく。

でも、無視なんてできない。


葵は深く息を吸い、

ゆっくりと文字を打ち始めた。



「こちらこそ、ありがとうございました。

とても素敵なお店でした」



送信ボタンを押した瞬間、

心臓が跳ねた。


(……送っちゃった)


でも、胸の奥が少しだけ軽くなった。

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