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新たな繋がり③
葵のスマホが震えた。
(……え?)
通知を見ると、
フォローしたばかりの相手からDMが届いていた。
恐る恐る開く。
「フォロー承認ありがとうございます!
居酒屋「灯」のスタッフです!
先日はありがとうございました」
(……やっぱり、あの店の人)
胸がぎゅっと締めつけられる。
昨日の店の前で立ち尽くした自分。
あの灯り。
大和の不在。
全部が一気に蘇る。
(どうしよう……返事……どうしよう)
でも、
画面の向こうの言葉は優しくて、
押しつけがましくなくて、
ただ“繋がりたい”という気持ちだけが
静かに伝わってきた。
葵はスマホを胸に抱え、
深く息をついた。
(……返さなきゃ、だよね)
雪の降る夜。
ついに、ふたりの距離が
ほんの少しだけ近づいた。




