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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第51章

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新たな繋がり①

承認ボタンの前で止まる指。


フォローリクエストの画面を開いたまま、

葵はずっと動けなかった。


(……承認したら、どうなるんだろう)


怖い。

でも、知りたい。

この人が誰なのか。

どうして自分をフォローしようとしたのか。


昨日のお店の人だよね?

私のアカウントをどうやって見つけたんだろう。


(……でも、逃げても意味ないよね)


葵は深く息を吸った。

指が“承認”のボタンの上にそっと触れる。


一瞬、ためらう。

でも——


タップ。


画面に表示される文字が

「承認」から「フォロー」に変わった。


(…承認……しちゃった)

心臓が跳ねた。



私もこの人の投稿を見てみたい。



でも……いいのかな?

よくわからない人なのに。


そんな思いから

“フォロー”のボタンの上で指が固まったはずだった。


(あ………)

押されてしまった“フォロー”。


タップ音が静かに響いた気がした。


(……もう戻れない)


胸の奥で、小さな灯りがふっと揺れた。


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