表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第50章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

174/271

自分の気持ちがわからない

大和のアカウントを閉じたあとも、

胸のざわつきは消えなかった。


(……なんで、こんなに気になるの)


自分でも理由が分からない。

ただ、心の奥がずっと落ち着かない。


ふと、

フォローリクエストの通知が頭をよぎる。


(……あの人)


誰か分からない。

でも、あの柔らかいアイコンの雰囲気が、

昨日の見た女性の横顔と

どこか重なる気がしてしまう。


(まさか……そんな偶然)


否定しようとするのに、

胸の奥が勝手に跳ねる。


葵は再び通知を開いた。

アイコンがそこにあるだけで、

心臓がざわつく。


(……承認したら、どうなるんだろう)


怖い。

でも、知りたい。

この人が誰なのか。

どうして自分をフォローしようとしたのか。


指が“承認”のボタンの上で止まる。


(……ダメだよ。知らない人だし)


そう思うのに、

指は動かない。


昨日の店の灯り。

木の匂い。

そこにあるはずの大和の声。

全部が胸の奥で混ざり合って、

自分でも整理できない。


(……どうして私は、こんな気持ちになるの)


葵はスマホを胸に抱え、

深く息をついた。


承認できない。

でも、拒否もできない。


雪の降る夜。

静かなホテルの部屋で、

葵の心は、まだ答えを出せずに揺れていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ