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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第49章

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少しの期待に揺れる

(気になる……)


でも、怖い。この先に何があるのか分からなくて。


葵はスマホを伏せようとしたが、指が止まった。

フォローリクエストのアイコンが、

胸の奥をそっと叩くように気になる。


(……誰なんだろう)


考えれば考えるほど、昨日の夜のことが蘇る。

宴会のざわめき。

店の前で見た、あの柔らかい灯り。

木の匂い。


(……関係ないよね)

そう思いたいのに、胸の奥がざわつく。


葵はゆっくりと息を吸い、

スマホを再び手に取った。

検索欄を開く。

(……調べてみよう)


自分でも理由が分からない。

ただ、知りたい。

このフォローリクエストの向こう側に、

何があるのか。


雪の降る夜。

暖かい部屋の中で、

葵の心の奥に小さな灯りがひとつ揺れた。


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