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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第49章

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戸惑う通知

ホテルの部屋は暖かく、

窓の外では細かい雪が静かに降っていた。


葵はベッドに腰を下ろし、スマホを開く。

旅行中は気を遣わずにスマホを触れる。

それだけで少し気が楽だった。


インスタを眺めていると、

右上のハートマークに赤いドットがついているのに気づく。


(……通知?)

タップすると、一番上に 「フォローリクエスト」 の文字。


胸がざわついた。

ほとんど更新しないアカウント。

フォローリクエストなんて滅多に来ない。


アイコンをタップすると、見知らぬアカウント名。

鍵付きで投稿は見られない。

(誰……? なんで私を?)


不安と、少しの好奇心が混ざる。

アイコンの雰囲気は柔らかい。

でも見覚えはない。


(……なんだろう、この感じ)


胸の奥が静かにざわついていた。

葵はスマホを持ったまま、

しばらく画面を見つめていた。

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