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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第48章

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消えたはずの「いいね」

閉店後の静かな店内。

結衣は片付けを終えると、

ふとスマホを手に取った。


(……さっきの人)


店の前で立ち尽くしていた女性。

看板を見つめる目が、どこか切なかった。


気になって仕方がない。

胸の奥がざわつく。


結衣は、大和のインスタを開いた。

大和が以前ぽつりと言っていた言葉を思い出す。


「……いいねがついたけど、すぐ消えたんだよな」


そのときの大和の表情は、

どこか寂しげで、

でも嬉しそうでもあった。


(消えたって言ってたけど……本当に全部消えてるのかな)


結衣は投稿を一つずつ遡り、

“いいね”の一覧を開いていく。


スクロールする指が止まった。


(……あれ?)


見覚えのないアカウント名。

でも、どこかで見た気がする。


さっきの女性の横顔が、ふっと脳裏に浮かんだ。


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