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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第46章

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どこかで見た記憶

夜の宴会は、幹事が予約したという地元の人気店。

店名を見ても、特に何も思わない。



居酒屋「(あかり)

ただ、それだけ。



でも、店に入った瞬間、

葵は足を止めた。



(……あれ?)



木の匂い。

灯りの色。

カウンターの丸み。

湯気の立ち方。

店内のざわめき。



どこかで見たことがある。

でも思い出せない。



同僚たちが席に着き、料理が運ばれ、笑い声が弾む。

その中で、葵はふと店内を見渡してしまう。



何かを探しているわけじゃない。

でも、探してしまう。



(……いない)


探している姿はどこにもない。


(……え?私…誰を探しているの??)


ただ、胸が少し痛い。

理由はまだ分からない。

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