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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第43章

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美咲の灯り、葵の灯り

「美咲のことは……

 今でも大切だよ」



大和はゆっくり言った。



「美咲は俺の人生の“灯り”だった。

 あの人がいたから、

 俺は前に進めた」



結衣は静かに聞いている。



「でも……

 あの人のことを思い出すと、

 胸の奥が少しだけ温かくなるんだ」



その温度は、

美咲の灯りとは違う。



「美咲の灯りは“過去”で、

 あの人の灯りは……

 “今”なんだと思う」



言葉にした瞬間、

胸の奥がじんわり熱くなった。



「どうにかなるとかじゃない。

 そんなつもりはない。

 ただ……

 あの人の幸せを願ってしまう」



それが、

大和の正直な気持ちだった。

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