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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第42章

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15年前の東京

「……昔さ」



大和はゆっくり口を開いた。



「東京にいた頃、

 ストーカーに悩んでる女の子がいて」



結衣は静かに頷く。



「強い子だったよ。

 でも……本当は弱くて。

 守ってやらなきゃって思った」



そのときの葵の姿が、

ふっと脳裏に浮かぶ。



「でも俺には……

 その頃、奥さんがいた」



美咲の笑顔がよみがえる。

優しくて、明るくて、

病気に負けたくないって最後まで笑ってた。



「美咲が……亡くなって。

 東京にいる意味がなくなって、

 北海道に戻った」



結衣は何も言わない。

ただ、そばにいる。

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