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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第35章

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沈んでいく

動画を見終わったあと、

葵はスマホを胸に抱えた。



(見ちゃいけないのに……)



罪悪感が押し寄せる。

俊介の顔が浮かぶ。

あの不安そうな目。



(私がちゃんとしてれば……)



そう思うほど、

胸の奥がまた沈んでいく。



でも、大和の声が頭から離れなかった。



「今日も一日、お疲れさまです」



その言葉だけが、

沈んでいく心の底に

小さな灯りをともしていた。



(……また、見ちゃうのかな)



自分でも分からない。

でも、指は覚えている。

大和の投稿へ向かう道を。



玄関の鍵が回る音がした。



葵は慌ててスマホを裏返し、

布団の下に滑り込ませた。



俊介が部屋に入ってくる。



「葵、何してたの?」



その声は優しいのに、

どこか探るようで、

どこか怯えていた。



葵は笑ってごまかした。

でも胸の奥では、

大和の声だけが静かに響いていた。

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