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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 沈丁花
第30章

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依存

夜。

葵が帰宅すると、俊介は玄関まで出てきた。


「遅かったな。心配した」


その声は優しいのに、

抱きしめる腕は少しだけ強すぎた。


(……苦しい)


でも葵は言わない。

言えない。


俊介を不安にさせたのは自分だと思っているから。

母の死で揺れた自分。

大和の動画で泣いた自分。

俊介の前で弱さを見せた自分。


(私がしっかりしなきゃ。壊れちゃうのは……私のせいだから)


俊介の腕の中で、

葵は静かに息を殺した。


俊介は気づかない。

自分の“守りたい”が、

葵をゆっくり締めつけていることに。


そして葵も気づかない。

自分の“罪悪感”が、

俊介の狂気を育てていることに。


二人の心は、

まだ壊れてはいない。

でも、確実に危うい場所へと進んでいた。

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