4 うさぎな彼女
店を出て、通路にあるベンチに座ってイヤリングを付けてあげた。
「くすぐったいです」
「動いたら付けられないって」
瑞穂はプルプルと震えていた。
「うん。できた」
動くたびにうさぎが揺れてとても可愛くなった。
「…!ありがとうございます」
イヤリングに触れて確認し、笑顔を見せてくれた。
「今日の瑞穂はまるでうさぎだな」
「そうですか?」
瑞穂は可笑しそうに笑った。
「住菱くんにも何かあげたいなー」
「俺はぬいぐるみ貰ったばかりでは?」
「でも、住菱くんにうさぎ要素がないので何か付けませんか?」
そう言って瑞穂はスマホを取り出した。
「…あった!ついてきてください」
瑞穂は立ち上がると俺の手を引いた。
連れられた場所はまたもや雑貨屋。
「これです!」
笑いながら俺の頭に何か被せた。
「住菱くん可愛い」
可笑しそうに笑う瑞穂。
「…カチューシャ?」
うさぎの耳が付いたカチューシャを付けられた。
「これこそ瑞穂が付けるべきだろ」
「住菱くんにうさぎ要素がないので付けてあげたのですよ?」
俺はカチューシャを取って瑞穂に被せた。
「やっぱ可愛いな」
俺は顎に手を当てて頷いた。
(バニーガール似合いそう…)
なんて密かに思ったり。
「住菱くんに付けてほしいです…」
瑞穂は不満気な顔をした。
「明らかに不審者だろ」
「そんなことないですよ」
しかし、俺は首を振った。
「別の物にしよう」
「…はーい」
瑞穂もカチューシャを取った。




