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8 無邪気な彼女

「イルカショーは水がかなり飛ぶので気をつけてくださいね!」

「いや、あそこにレジャーシート売ってるけど…」

「え?」

ステージの入口前には水しぶき対策に買っていく観客が多くいた。

「レジャーシートってそういうために…?」

「いや、そうでしょ。弥生と見に行かなかったの?」

瑞穂は目を丸くした。

「ちょっとだけ水かかりました…知らなかったです」

「弥生…」

なぜ買わなかったのか知らないが何か企んでいたのだろう。

「今日は濡れないからどこでも座れるよ」

俺はさっと買っていって中へ入った。

「近くで見ると迫力が違いますね!今日は濡れなかったし!」

「良かった…」

正直、瑞穂は夢中になっていたので俺が頑張ってかからないようにしていたが。

(瑞穂のこと気にしすぎて俺がちょっと濡れた)

でも、これも良しとするか。

「あ、この近くにエイがいますよ!」

「本当か!」

瑞穂が俺の手を握った。

「はい!すぐそこです!」

俺の手を引っ張って進んで行く瑞穂。

(そうか…)

飽きるどころか俺に教えようとするために瑞穂が動いてくれる。一度来ているからこそ味わえる楽しみ。

(知らないこともあったみたいだけど)

単純で無邪気な彼女が俺は好きだ。

「エイ、たくさんいるな」

「はい」

瑞穂が手を振るとエイが寄ってきた。

「すごい…!瑞穂のほうに!」

「ね!可愛いでしょう」

そう言って俺のほうを向く瑞穂。

「可愛い…瑞穂が」

と言った頃にはエイに夢中になっていたが。

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