6 予定を決めよう
「昨日はどうだった?」
日にちを決めてから聞いてみた。
「イルカショーも見ましたし大きな水槽もありました!名前がわからない魚も多かったですが見てて楽しかったですよ」
瑞穂は笑顔で言う。
「いいな〜。俺達も夏休みの予定決めれば良かった」
「では、今決めませんか?」
瑞穂は微笑んだ。
「瑞穂は行きたい場所ある?」
「んー…あ、うさぎ見に行きませんか!」
「う、うさぎ…」
思い出す、瑞穂の飼っているうさぎ。なんか、うさぎと聞いただけで敵意を感じるのだが。
「住菱くん、うさぎが苦手ではないのですよね?私がナッティくんのことを恋人代わりと言ったから避けてしまっているだけで」
「いや、まあ、そうだけどさ…」
「では、住菱くんがうさぎ触っている姿見たいので行きたいです!」
瑞穂が珍しく食い気味だ。
「わかった。いいよ」
「ありがとうございます!」
瑞穂は満面の笑みで答える。よほどうさぎが好きなのだろう。
「どこのうさぎカフェにしましょうか」
瑞穂は楽しそうだ。
「あっ!」
突然、瑞穂が声を上げた。
「どうかしたか?」
「あ、その…」
瑞穂は俯いてしまった。
「カフェ、だから、何か食べていきませんか?」
「ああ。いいよ」
瑞穂は顔を赤くする。
(なんで恥ずかしそうにするんだ…?)
食事は何度もしたはずだ。今さら恥ずかしがって話すことでもないのに。
「住菱くんは行きたい場所とかしたいこととかないのですか?」
「え?」
逆に聞かれてしまった。
「そうだな…」
俺は顎に手を当てて考えた。




