4 まだまだと言われた私達
「いいなぁ…彼氏とか結婚とか…」
真菜さんは頬杖をつきました。
「オムレツをあーんで食べさせてくれる彼氏がほしい…!」
真菜さんは拳を握りしめました。
「瑞穂ちゃんは三井さんにあーんしてもらったりした?」
「されたことないです」
「三井さん冷たいな!」
真菜さんは立ち上がりました。
「ご飯食べたんでしょ!絶対あーんとかするでしょ!」
「でも…」
真菜さんは私の手を握りました。
「そういうときはね!瑞穂ちゃんからやらないと!そして、やってもらう!」
珍しく強気で言われました。
「意外と二人ってやってないことが多いっていうか…本当に半年付き合ってた?」
「私達ってそんなまだまだでしたか…?」
少し焦りました。
「漫画好きからしたらね…まあ現実は厳しいってことか」
真菜さんはがくっとうなだれました。
「もう電車来そう!」
もうすぐお別れの時間です。
「瑞穂ちゃんは何で帰るの?」
「私は車が来るので待ってます」
「わかった。ばいばい!」
手を振って見送りました。
(住菱くんに何か渡せないかな)
私は売店に行ってみました。
「わ〜エイさんです」
マンタのぬいぐるみを見つけました。
(でも、住菱くんは好きでしょうか)
もう一度ぬいぐるみを見つめました。
(住菱くんって魚好き…?)
でも、お土産を渡さないわけにはいかないので住菱くんの分も買って帰りました。
車の中で住菱くんにメールしました。
「住菱くんにお土産があります。お時間ある日にお渡ししたいです」
『今日でも明日でもいつでも大丈夫だけど』
「では、明日住菱くんの家に行きます」
『わかった。待ってる』
また会うことが決まって嬉しいです。




