2 鑑賞
「魚って水槽の厚さもかなり必要なので、飼うのが大変そうですよね」
「小さいのなら誰だって飼えるよ」
「でも、大きい魚も飼ってみたいなって思います」
あちこちにある水槽で優雅に泳ぐ魚たちはとても癒されます。
「瑞穂ちゃんは何の魚好き?」
「エイが可愛いと思います」
近くにいたエイを指差しました。
「エイかーいいよね!」
そうして、私達はまた歩き出しました。
「ガラスが割れて落ちてきたらって考えてしまいます…」
全体がガラス張りの通路に来ました。
「ちょっとわかる」
真菜さんは笑います。
「それに、触れそうで触れないのがもどかしいです」
通路脇に寄って手を伸ばしてみましたが、硬いガラスに当たるだけ。
「不思議な感覚になるよね」
「触ってみたいのに…」
諦めてまた進みます。
「すごいです…!」
大きなガラスの向こうにはたくさんの魚がいました。
「あの魚、集団で泳いでますよ!あっちの魚はすごく大きい!」
「瑞穂ちゃんは可愛いなー」
真菜さんは私を見て笑います。
「あまり水族館行かないので魚を見る機会が無くて」
「…!そうだったんだ…」
真菜さんは悲しげな顔をします。
「どうかしましたか?」
「私じゃなくて三井さんと来たら、三井さんにこんな可愛い瑞穂ちゃんの姿を見せられたなって…」
「…そういえば、住菱くんとどこかに出かけることって少ないですね」
ふと思い返しました。
「住菱くん?」
真菜さんは私の肩を掴みました。
「そういえば、数日前会ったって言ったよね?そろそろ話聞きたいな〜」
真菜さんがじりじりと近づいてきます。
「よし、カフェ行こう!」
足早に進んで行った真菜さんを慌てて追いかけました。




