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10 住菱くんだから

「俺が来なかったら瑞穂は一人で掃除もやるつもりだったのか?」

ベッドに座り、瑞穂を膝の上に乗せた。

「そうですよ」

「さらっと答えたな…」

俺は苦笑いした。

「一人の時は俺呼んで。できるだけ手伝うから」

「どうして、そんなに優しいのですか…」

瑞穂の声は震えていた。

「優しくないほうがいいの?」

「っ!違います!私の家だから私がやるべきことなのに…住菱くんはやらなくてもいいことをどうしてやってくれるのかなって…」

俺は瑞穂を抱きしめた。

「瑞穂の役に立てるならなんでもするよ」

顔が熱い。我ながらクサいセリフを言ってしまった。

「…照れてる」

瑞穂に頬をつつかれた。

「う、うるさい」

手を離してそっぽ向いた。瑞穂は可笑しそうに笑うと立ち上がり、俺のほうを向いて膝の上に座った。

「住菱くん、ありがとう」

「…なんで急に」

瑞穂は微笑んだ。

「膝の上に座っているのに文句を言わないからです」

「…は?」

俺は首を傾げた。

「重いですよね?」

「そんなことないけど」

「絶対嘘です」

瑞穂は膝から降りた。

「私が何キロあると思っているんですか?」

「そんなこと聞いていいのかよ」

「住菱くんだから言えるのです」

瑞穂は微笑んだ。

「でも数字は絶対に教えません」

「別に知りたい訳じゃないからな!」

俺は慌てて立ち上がった。

「せっかくなら二人きりじゃないと話せないことを話したいですね」

瑞穂はまたベッドに座った。

「俺は瑞穂ほど綺麗な心を持っていないので変なこと考えるんだけど」

「話が通じないならやめます」

瑞穂はそっぽ向いた。

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