9 新婚夫婦かな?
「今日、一人なんだろ?手伝えることは手伝うから何でも言って」
俺はオムライスを口にしながら言った。
「そうですね…掃除と洗濯畳みをこれからしようと思ってます」
「掃除ってこのデカい家を?」
俺は苦笑いした。
「よく使う部屋だけ掃除すれば大丈夫ですよ。私は洗濯畳みするので掃除お願いできますか?」
「わかった」
俺は頷いた。
「どこもかしこも広すぎる…」
瑞穂に言われた場所だけを掃除しているが大変だ。
(これを一人でやろうとしてたなんて…)
瑞穂の家に来て良かったかもしれない。少しでも力になれたなら俺は嬉しい。
「手伝います」
「うわっ!?」
突然の声に振り返った。
「洗濯畳み終わったので」
「俺は大丈夫だから部屋で休んでて」
「いいのですか…私の家なのに」
瑞穂は不安げな顔をした。
「オムライス作ってくれたお礼だよ。いつも大変だろうから俺に頼れって」
瑞穂の頭を撫でた。
「よろしくお願いします」
瑞穂は微笑んで部屋に戻って行った。
(こうしていると本当に結婚したみたいだな…)
三年後にはこれが日常になっていると思うと照れくさくなった。
「瑞穂、ただいま」
掃除が終わり、部屋に戻ってきた。
「住菱くん!ありがとうございます」
瑞穂はベッドから立ち上がった。
「本当にありがとうございます…」
瑞穂は頭を下げた。
「頭下げなくたっていいって。役に立てたなら良かった」
「住菱くんは優しいです…」
瑞穂は頭を上げて微笑んだ。
「やっと瑞穂といちゃいちゃできるね」
俺は瑞穂に抱きついた。
「あれ?甘えんぼうさんですか?」
瑞穂は可笑しそうに笑った。




