4 突撃
「瑞穂に会いたい…」
翌日、朝からそんなことを呟いていた。
(本当に恋しくなってきた。家に突撃しようかな)
そう思ってベッドから起き上がった。
「瑞穂の家行きたい」
『急に!?』
着替えて朝食も済ませてから電話してみた。
「瑞穂に直接会いたくなったから」
『い、いいですよ…』
「やった!」
俺は部屋を飛び出した。
「今から行くから!」
電話を切って車を出すように執事に連絡した。
(瑞穂に会える…!)
そのことがとにかく嬉しかった。
「瑞穂久しぶり!」
玄関にいた瑞穂に抱きついた。
「そんなに会いたかったのですか?」
呆れたように笑いながらも抱き返してくれた。
「会いたいって思ってくれなかったか…」
少し力を抜いた。
「私だって思ってましたよ!勘違いしないでください!」
そう言ってぎゅっと力強く抱きしめられた。
「うっ…苦しい…」
「これは私が会いたかった証明です!」
充分伝わったので肩を掴んで引き剥がした。
「嬉しいけど苦しくなるからほどほどにな…」
俺は苦笑いした。
「家に来てくれたということは泊まりたいってことですよね!?」
瑞穂は目を輝かせた。
「え…いいの?」
「もちろんです!」
大きく頷いた。
「じゃあ、いいかな?」
瑞穂の押しに負けた。
「はい!」
瑞穂は笑顔で答えた。
「そ、それ…」
瑞穂の部屋に入ったら、
「ナッティくんです」
ちょこちょこと動くうさぎがいた。
「なんでいるんだよぉぉぉ」
俺は頭を抱えてしゃがみ込んだ。




