表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
65/549

6 大好きの上

「そういえば、世界の彼方読む?」

「あるのですか?」

 俺は立ち上がり、クローゼットを開けた。

「うん。全巻あるから読んでいいよ」

ベッドの隣のサイドテーブルに漫画を置いた。

 俺は椅子に座ってスマホを見た。


「わ!もうこんな時間!」

 突然、瑞穂が声を上げた。時刻は22時だった。

「瑞穂はいつも何時に寝ているんだ?」

「10時半くらいに寝てますよ」

(俺より早かった…)

大体0時くらいに寝ている。

「ちょっと感動しちゃいました」

俺は瑞穂の隣に座り、瑞穂は漫画を開いた。

「愛してるっていいですね…」

 旅の途中で挫けそうになったセカイにカナタが送った言葉。一ページ全体を使って描かれたそのシーンは感動しないはずがない。

「見ただけで感動…この二人は永遠に幸せであってほしい」

俺も深く頷いた。

「私達もこの二人みたいに絆で結ばれた幸せな人生を歩みたいです」

俺は心臓を押さえた。

(私達もだって!?さらっと人生像語ってきたぞこの子!)

「どうしましたか!?」

瑞穂は慌てた様子で俺の背中に手を当てた。

「大丈夫…うん。俺達も幸せになろうね」

俺は起き上がり、瑞穂の手を掴んだ。

「もちろんです」

瑞穂は笑顔で答えた。

(もしかして、今言ったらいい感じになる?)

俺は深呼吸した。

「大好きだ。瑞穂」

顔が熱い。やっと言うことができた喜びと気恥ずかしさで体が震える。

「愛してます。三井さん」

瑞穂は俺を抱きしめた。

(一歩上の答えをされた…)

俺も抱き返してはっきりと言った。

「俺も、愛してる」

情けないけれど、恥ずかしさで瑞穂の体に寄りかかった。肩に預けた俺の頭を優しく撫でてくれた。

「三井さんは甘えんぼうですね」

「そんなことない…と言いたいのに」

悔しいけれど、今は瑞穂を頼りたくなった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ