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4 どうして見つけられた?
「ふ〜ん。へ〜」
先に座っていた飛鳥にじろじろと見られた。
「…あ」
ぱっと手を離した。
「そのままでも良かったのに」
「余計なことを言うからだ」
自分の席に向かった。
「そういえばさ、なんで家わかったんだ?」
椅子に座って瑞穂にずっと聞きたかったことを聞いてみた。
「走っていたら大きな家が見えて、三井って表札があったのでもしかしたらと思って」
隣に座りながら言う。
「公園で歩いていたら雨が降ってきて。でも私、傘を持っていなくて。迎えが来る前にどこかで雨宿りできないか探していたら三井さんの家だったので助かりました」
(近くに六本木ヒルズがあるはずなんだけどな…)
瑞穂はどこに行こうとしたのかわからないが、気にしないであげよう。
「まさか泊めていただけるなんて思っていませんでしたが」
嬉しそうに笑う瑞穂。この笑顔で食が進む。
「まあ、泊めたら二人の関係が進むと思ったからね〜」
飛鳥の余計な一言に食が進まなくなった。
食べ終わって部屋に戻ってきた。
「俺も風呂入る」
「え!」
瑞穂に手を掴まれた。
「あ、その、もうちょっと居てほしいななんて…」
後になって顔を赤くする辺り可愛いなと思う。
「うんうん。またすぐ来るからね」
俺は優しく頭を撫でた。




