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1 偶然の友達

「三井さん?」

 その声に振り返った。

「弥生…!?」

俺は目を見開いた。

 ここは本屋。今日はある漫画を買いに来た。

「三井さん漫画とか読むんだね!」

弥生は嬉しそうに駆け寄ってきた。

「いや、ちがっ…!」

俺は後ずさりした。

「あ!世界の彼方!」

手に持っていた漫画を見られてしまった。

 世界の彼方とは、まさにライちゃんが出てくる漫画である。瑞穂と付き合ってから我慢していたが、原作だけは読みたくて新刊の発売日に買いに来てしまった。

「私も買いに来たの!」

弥生は両手を合わせた。

「最近、セカイとカナタいい感じだよね」

セカイとは、主人公の男子高校生のことだ。カナタはヒロイン。

 ある日、セカイとカナタのもとに小さな女の子が現れた。それがライちゃん。ライちゃんは、二人の将来の子供である。彼女が現れた原因は、時空が突如歪んでしまったからだった。セカイとカナタはその解決のために旅に出ることがおおまかなストーリー。

 冒険の途中で仲を深めた二人の恋模様も描かれているため、少女漫画好きの弥生にも刺さったのだろう。

「まあ、わかるけどさ…」

「そういえば、三井さんはライちゃん好きなの?」

「は!?」

俺は目を丸くした。

「スマホの壁紙、ライちゃんだよね?」

「あ」

俺はスマホを取り出した。

「あー!やっぱり!」

もう何も言えない。

「三井さん、クールな感じだけど意外と可愛いもの好きだよね」

「変だよな」

「変じゃないけど?むしろ可愛くて良き」

弥生は親指を立てた。

「可愛いなんて…俺はそんなんじゃないぞ」

(危ないラインにいた訳だから…)

俺は頭をかいた。

「瑞穂ちゃんもめちゃくちゃ可愛いもんね〜。ライちゃん好きなのわかってきた」

弥生は俺の背中をベシベシ叩いてきた。

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