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11 初めてはいただきましたが
「瑞穂さんが愛する人なら私は任せられますわ」
硝樺は悲しげに笑う。
「まあ、瑞穂さんのファーストキスや初デートやその他諸々も私がいただきましたがね」
そっぽ向いて言う硝樺。その顔はやや赤い。
「とにかく、瑞穂さんと付き合ったからには絶対に一生幸せにしてくださいね!」
勢いよく言う硝樺。俺はその圧に押されて、
「は、はい…」
同意するしかなかった。
「そろそろ帰るか」
しばらく話したり遊んでいたら夕方になっていた。
「さみしくなりますね…」
瑞穂の表情が曇る。
「大丈夫ですわ。今夜は私がついていますわ」
忘れていたが、硝樺は泊まるらしい。
「瑞穂さんの夜のお勉強をして差し上げますわ」
硝樺が俺に耳打ちした。
「しなくていいから!!」
驚いて声が大きくなってしまった。
「下心は無かったのに…まあいいですわ。瑞穂さんの嫌がることはしないでくださいね」
(いや下心大有りだろ!!)
瑞穂がいるので声には出さなかった。
「また学校でお会いしましょうね」
瑞穂が微笑んで手を振る。
「またな」
俺も手を降って瑞穂の家を出た。




