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6 私だけが知ってる秘密

「それで…そのパーティーのことなのですが、私、三井さんに…」

瑞穂が恥ずかしそうに言う。

「き、キスしちゃいました…」

「…」

沈黙が流れた。硝樺を見てみれば、

「…」

固まったまま動かない。まるで岩のようだ。

「硝樺…さん?」

瑞穂も心配して顔を覗き込んだ。

「…っ!?すみません、驚きで固まってしまいました」

硝樺は目を見開き、意識を取り戻した。

「私以外の人にするようになったのですね…」

硝樺の表情が曇る。

「もう私の負けなのかも…」

声が小さくてよく聞こえなかった。

「今なんて?」

「独り言ですわ」

瑞穂の問いに微笑んで答える。

「ところで、瑞穂さんのネックレス綺麗ですわ。新しく買ったのですね」

瑞穂のネックレスは俺とお揃いで買ったものだ。

「三井さんとお揃いなんですよ〜学校でもこっそり、毎日付けています」

「お揃い…」

硝樺が俺を見つめてきた。

「俺も付けてる」

服の下に隠していたネックレスを引き出した。

「本当ですわ…!!」

硝樺は目を見開いた。

「付けてくれてるのですね!」

「隠しちゃってるけどな…」

「なぜですか?」

硝樺の問いに言葉が詰まった。

「お、俺には合わないだろ」

「ふーん…」

硝樺は目を細めた。

「せっかく同じ物なのに残念ですわね」

「私は嬉しいですよ!」

瑞穂が笑顔で言った。

「見えないけれど、動くと微かに金属の音がするので。私だけが知ってる秘密ってドキドキします」

ネックレスに触れながら言う瑞穂。俺も自分のネックレスを見つめた。

「同じ物を身に着けるっていいですね。もっと早く知りたかったですわ」

硝樺の目は羨ましそうにしていた。

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