5 ティータイム
「では瑞穂さん、今日は何しますか?」
俺の話を聞き流して瑞穂に向かい合う硝樺。
(なんで瑞穂もこんなのと友達なんだ…)
金持ちに多いやや上から目線な話し方が俺は嫌いだ。
(しかも好きだなんて…ムカつく)
このままでは硝樺に負けた気がして悔しかった。気が乗らないけど硝樺に俺がどれだけ瑞穂を好きなのか見せつけようと思った。
「瑞穂さんは学校楽しいですか?」
三人で話しながらティータイムになった。
「はい。三井さんのおかげで」
ニコニコと瑞穂が笑う。
「そ、そうですか」
硝樺の顔が引きつった。
「俺たち、毎日昼食食べてるよな」
「はい!空き教室でこっそり。最近は私のお友達とも食べています」
「お友達ができたのですね!よかった~」
硝樺の顔が緩む。
「違う学校になってしまったので、寂しくされていないか心配でしたわ」
「初日から三井さんとお話しできましたし、お友達も三井さんに背中を押していただいたおかげで仲良くなれました」
照れながらもしっかり言われて俺もうれしかった。
「そんなに協力してもらっているのですか…」
硝樺が驚いて静かにつぶやく。
「あと、最近私の家でパーティーもしました!」
「そんな!!」
硝樺が大声を上げる。
「わ、私も誘っていただけたら喜んで参加しましたのに…」
「黙っていてごめんなさい。前回のパーティーは同い年の方を呼ばないことにしました」
瑞穂がゆっくりと話す。
「私と三井さんのあいさつが目的だったので、同い年の人がいたら三井さんと向き合うことができないと思いました。きっと、硝樺さんを呼んでいたら硝樺さんに気が向いてしまったと思います」
瑞穂が硝樺の方に向き合った。
「私の勝手でお誘いできなくてごめんなさい」
「そんな、気にしないでください!」
硝樺も慌てた様子を見せる。
「またパーティーがあったらお誘いしますね」
瑞穂が微笑み、硝樺は嬉しそうに顔を輝かせる。
「もちろん!よろしくお願いしますわ」
硝樺はにっこりと笑った。




