7 お姉さんお久しぶり
「真菜ちゃん!?」
夕食、ダイニングルームに入ると飛鳥が目を見開いた。
「お久しぶりです!お邪魔してます」
「真菜ちゃん居たの知らなかったよ〜なんで言ってくれないの〜」
飛鳥は弥生に抱きついて頬ずりした。
「なんか瑞穂ちゃんとは違う声するなって思ってたけど真菜ちゃんだったんだね」
「は、はい…」
弥生は苦しそうにした。
「っふふ」
瑞穂は口元を抑えて可笑しそうに笑った。
「楽しそうだね」
「うん。なんか笑っちゃった」
こちらを向いて笑顔を見せる瑞穂に胸を矢で射止められた気がした。
「まじ…可愛すぎだろ」
必死に顔を背けた。
「おいおい、友達がいるのにいちゃついてるの〜?」
飛鳥に肩組された。
「こいつ、俺達がいちゃついてるところを見たいと言って泊まりに来たんだ」
「え、マジで?」
飛鳥は驚いたように弥生を見た。
「はい!優しい三井さんが許してくれたので、この通りやって来ました〜」
弥生は飛鳥にピースした。
「真菜ちゃん人の惚気好きな感じ?いいねぇ」
「少女漫画大好きなんですよ!恋愛モノの!」
「マジで!?あたしと趣味合いそ〜」
喜び合う二人をよそ目に見ながら席に座った。
「あ、待ってよ!あたしも食べる」
「いつまでも話してると冷めるぞ?」
慌てた様子で全員席に座った。