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13 帰ってほしくないです

 手を握ってホールに戻る。そろそろパーティーも終わりの時間だ。

「帰ってほしくないです」

「そんなこと言われたら俺が止まらなくなるぞ」

「どういうことですか?」

瑞穂は純粋なのだろう。まるで何もわかってない。

「寝るまで抱きしめたりキスしたりをずっとすることになるってことだ」

「したいなら、いいですよ…」

「それ以上のことをするかもしれないぞ」

「でも、帰ってほしくないです!」

俺の腕を握って強く訴える瑞穂。でも、今日は俺が何をするかわからないのでやめておきたい。

「わがままは良くない」

「う…」

俯いた瑞穂の頭をやさしくなでる。

「俺と居て寝るのが遅くなるより、早く寝てほしい」

「わかりました…今日はさようならですね」

力なく笑う姿が心苦しいが、これでいい。


 瑞穂の父である安田財閥の当主が終わりのあいさつをしてパーティーは終わりを迎えた。

「おやすみなさい。三井さん」

「おやすみ。今日はありがとう」

手を振って瑞穂と別れる。俺は家族を探してホールを回った。


「あー!住菱ー!!」

 飛鳥の声が聞こえてそちらへ向かう。両親も一緒だ。

「キス、しちゃったね」

小声でにやにや笑いながら言われた。俺は無視を決める。

「素敵な踊りでしたよ」

母がほめてくれた。

「素晴らしかった。安田さんのご両親も満足されていた」

「ありがとうございます」

両親に小さく礼をした。

「そろそろ帰ろう」

父さんの一言で俺たちは歩き出す。出口は混みあっていて進みが遅かった。

 数十分して、やっと車に乗ることができたので出発した。離れていく瑞穂の家が恋しかった。

(今日は楽しかった)

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