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7 諦め

 終わりと言われた時には私の体力はなくなっていた。それに、かなり時間がたっていた。

「またやってほしい…」

「飛鳥の身体がいいのならいつでも。あと、誰も部屋に来ないことが確定してるときにね」

「うん…」

私は彼が帰った後、今日のことが何だったのか詳しく調べることにした。

(恥ずかしいことをしてた…?)

大まかに理解したが、それ以上に興奮が抑えきれなかった。


 それからの私は何度も彼を家に入れては行為をして、いつからか私も積極的になっていた。

 でも、しばらくして彼とは別れてしまった。行為だけをする関係になってきて恋人というには愛を失っていることを感じたから。

でも、また違う人と付き合うことができた。

 新しい彼氏とも行為をして、前の彼とは違う楽しみ方ができた。

 私は止められなくなって次々と男子を狙っていく。成績はどんどん落ちていくけど、それ以上に欲を抑えられなくなっていた。


「飛鳥。もうお前にこの家を任せられない」

 父さんにそう言われたのは中学二年生のころ。

「そっか。成績落ちちゃったもんね」

「成績だけじゃない。お前の言葉遣いも所作も、別人のように変わっている」

「え…」

ようやく私は、自分がどれだけ人として堕ちていることに気がついた。

「本当は後を継ぐことが嫌だったのだろう?気づいてあげられなくて申し訳ない」

「あ…そんな…」

違う。私は後を継ぎたくて努力をしてきた。

 でも、今考えてみたら、

「うん。私、男の子を襲うことが好きみたい」

「え…?」

父さんが目を見開く。

 私が部屋で何をしているかを伝えたら、

「お前がそんなことをするなんて信じられないな」

父さんの表情が曇る。

「お前は信用できないな」

部屋を出て行ってしまった。

(まあ、無理もないか)

あたしは、三井財閥の跡継ぎになる夢を諦めた。

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