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11 勝手に入るな

「今日は楽しかったです」

 放課後になって瑞穂と帰った。

「これからも仲良くやりなよ」

「もちろんです」

瑞穂は笑顔で答えた。

「これから、三人でお弁当食べませんか?」

「瑞穂と弥生がいいのなら構わないけど」

「では、弥生さんにも聞いてみます」

 それから、話しながら歩いていたら駅についた。


「今日は帰るのが早いね」

 家に帰れば、部屋に飛鳥の姿があった。

「なんで人の部屋入ってるんだよ」

「今日はご報告がありまーす」

なんか嫌な予感がした。

「彼氏できた」

「…あっそ」

俺はテキトーに流して鞄を置いた。

「今日も今日とて冷たいね」

「その言葉、何回聞いたと思ってる」

クローゼットを開けて、俺は着替え始めた。

「やっぱ新学期は乗り換えたくなるよね」

俺はため息をついた。

「自分を安売りしすぎだ」

「心配してくれるんだ〜」

飛鳥はにやにやと笑った。

「隣から変な声が聞こえてくるのでやめてほしいんだ」

「そのうち、住菱の部屋からも聞こえてくるんだろうな」

「は?」

俺は飛鳥を睨みつけた。

「そろそろ出て行けよ」

ベッドに座る飛鳥の背中を蹴った。

「住菱くんがDVしてくる〜」

「お前はセクハラしてくるだろ!」

思い切り蹴った。

「てか、勝手に部屋入るな!」

「はいはいーい」

飛鳥はめんどくさそうに部屋を出て行った。

(なんでこんな姉に彼氏ができるんだ…)

俺は頭をかいた。

(まあ、俺も放っておこうと思わないからこういうことなんだろうな…)

俺は目を瞑った。

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