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4 感謝しきれない

「俺からもなんだけどさ…すしにいろいろ考えさせてごめん。俺は最初からすしのことを潰そうと思ってたんだ。安田財閥の娘と結婚決めたって聞いた時からすしのこと恨んでた。でも、俺は住菱と友達で居たいって昨日はしゃぎまくったとき思った!それにお前…めちゃくちゃ幸せそうじゃないか…」

國元は俯いて拳を握りしめた。

「瑞穂さんにあんなに好きだって言ってもらえてよかったな…。絶対に住菱以外の人と結婚しないって言われたら俺は諦めるしかないよ」

國元は顔を上げて俺の肩を掴んだ。

「絶対幸せになれよ!それから、瑞穂さんを幸せにしろよ!!」

真剣な眼差しで言う國元に俺は微笑んだ。

「…ああ。俺は瑞穂と幸せになるよ」

俺は深く頷いた。

「よし!歌おうぜ!!」

國元はマイクを持って立ち上がった。


『そうですか。昨日のカラオケで物事が良い方向に進んでいったのですね』

 帰ってから瑞穂に電話してカラオケで話したことを伝えた。

「本当に瑞穂には感謝しきれないくらいだ。ありがとう」

『えっと…全然関係ない話になるんだけどね…』

瑞穂が言いにくそうに言った。

「何?」

『えっと…ごめんなさい。やっぱりいいです』

俺は顔をしかめた。

「どうしたの?絶対良くないことだよね?」

『ええっと…私、今着替えている途中で…』

「え…!?」

俺は目を見開いた。

「ごめん、忙しかったか?」

『あ、いいえ!そんなことはないです…電話なので声だけだし』

俺は少し冗談を言おうと思った。

「瑞穂、声だけじゃない電話っていうのもあるんだ。ビデオ通話って言うんだけど」

『え…?や、やめてくださいよ!ほ、ほんとに困ります…!』

案の定慌てる瑞穂に俺は笑ってしまった。

「するわけないだろ?さすがに冗談だ」

『もう…びっくりしました…』

不貞腐れたように言う瑞穂にまた笑いそうになった。

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